• 本

「学問の府」の起源 知のネットワークと「大学」の形成

出版社名 知泉書館
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-86285-278-6
4-86285-278-5
税込価格 4,950円
頁数・縦 320,32P 22cm

商品内容

要旨

本書は大学誕生以前の各地域における古代中世の学問知の起源と知識の探究・移転に関する足跡に、日英の研究者が挑んだ世界初の画期的な試みである。メソポタミア文明からギリシア、ローマ、ビザンティンなど地中海世界への展開をはじめ、古代インドとりわけ仏教のアジアへの伝播、また古代中国の周王朝や諸子百家を背景とした太学や科挙の役割、さらに朝鮮、日本、ベトナムへの中華文明の展開、7世紀からのイスラム学術の展開と西欧への伝播など、読者は広域的な学問を前に新たな知の可能性を見出すだろう。

目次

序章
第1章 ティグリス川からティベル川へ―知のネットワークと「学問の府」の始まり
第2章 インダス川からガンジス川へ―古代インドの「学問の府」
第3章 黄河に沿って―古代中国の「学問の府」
第4章 朝鮮、日本、ベトナムの「学問の府」
第5章 イスラーム学術の到来
第6章 イスラーム学術の黄金時代
第7章 イスラーム学術の西方移転
第8章 沈滞の中世ヨーロッパ?
終章 知のネットワークと「学問の府」の起源

著者紹介

安原 義仁 (ヤスハラ ヨシヒト)  
1948年広島県生まれ。1975年広島大学大学院教育学研究科博士課程中退。国立教育研究所室長、広島大学大学院教育学研究科教授、放送大学広島学習センター所長を歴任、現在広島大学名誉教授。大学評価・学位授与機構運営委員、日本高等教育学会理事、国際大学史研究委員会委員などを務めた。近代イギリス大学史・高等教育専攻
ロウ,ロイ (ロウ,ロイ)   Lowe,Roy
1940年ウォルバーハンプトン(イングランド)生まれ。キール大学で英文学・歴史学コースを履修、バーミンガム大学博士学位(教育学)取得。バーミンガム大学講師(教育史)、ウェールズ大学スォンジー校教授・教育学科長を経て、現在ロンドン大学教育大学院客員名誉教授。2002年大英帝国四等勲爵士(OBE)。イギリス教育史学会編集委員・会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)