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知的源泉としてのマルサス人口論 ヴィクトリア朝社会思想史の一断面

出版社名 昭和堂
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-8122-1829-7
4-8122-1829-2
税込価格 3,960円
頁数・縦 327,5P 22cm

商品内容

要旨

ヴィクトリア朝の社会思想史について、マルサス『人口論』を軸とした解明を試みる。第1部では自立する個人/家族の形成と国家の統制との関係について救貧法を軸に解明し、第2部ではマルサスに触発された社会進化論の形成と展開を都市や帝国といった経済史的背景とともに解明する。

目次

知的源泉としてのマルサス人口論
第1部 一九世紀前半のマルサス救貧法論の展開(マルサスにおける家族と救貧法
救貧法改革におけるウェイランドとマルサス
大飢饉下におけるアイルランド救貧法論争―スクロウプ、シーニア、ミル)
第2部 マルサス・ダーウィン・ダーウィニズム(奴隷貿易・奴隷制廃止の政治経済学―マルサスと西インド奴隷人口問題
ダーウィン主義者の土地社会主義論―ウォーレスの場合
自然史/文明史と進化理論―初期スペンサー、ダーウィン、ハクスリー
一九〜二〇世紀転換期イングランドにおける都市人口「退化」への懸念とマルサスの『人口論』―ミース伯爵、『クラリオン』、『マルサシアン』を中心に
一九世紀末における貧困観の遷回と「人口論」の変容―社会進化論の影響のなかで
二〇世紀転換期から戦間期における「帝国」の拡張と社会進化論―人口法則をめぐって
カウツキーとマルサス人口法則―ダーウィンおよびマルクスとの関連から
マルサス人口論と農業問題―計量経済学のアメリカ農業経済学における起源)

著者紹介

柳田 芳伸 (ヤナギタ ヨシノブ)  
長崎県立大学名誉教授。経済学博士(京都大学)。専門は、人口論、経済思想史(とくにマルサス)
姫野 順一 (ヒメノ ジュンイチ)  
長崎外国語大学副学長・特任教授。経済学博士(九州大学)。専門は、新自由主義、経済思想史(とくにホブスン)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)