• 本

実践野生動物管理学

出版社名 培風館
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-563-08401-1
4-563-08401-8
税込価格 3,300円
頁数・縦 221P 26cm

商品内容

要旨

近年、野生動物による農林業への被害が深刻化し人身や自然環境への影響、都市への侵入についても懸念されており、被害を防ぐ対策とともに、野生動物の適切な管理が急務となっている。本書は、生物多様性の保全と持続可能性を念頭に、ニホンジカ、イノシシ、クマ、ニホンザル等の生態や行動特性をふまえ、野生動物による被害とその対策、個体数の管理、それらをめぐる社会的課題等を科学的見地からわかりやすく解説する。野生動物の管理をめぐる歴史的な変遷や各種法制度、外来哺乳類の扱い、感染症対策、管理従事者の育成等、幅広い観点から管理のあり方を学ぶ。現場ですぐに役立つ知識や技術を事例とともに紹介しており、大学における関連科目の講義や実習の教科書としてはもとより、自治体などの研修用テキストとしても最適な野生動物管理学の実践的入門書である。

目次

生物多様性と野生動物
野生動物管理―ワイルドライフ・マネジメントとは
野生動物管理に関わる法制度
ヨーロッパと北米の野生動物管理
野生動物の基本生態と社会的課題1―ニホンジカ・イノシシ
野生動物の基本生態と社会的課題2―クマ類
野生動物の基本生態と社会的課題3―ニホンザル
特定鳥獣保護管理計画に基づく管理―モニタリングに基づく科学的管理
鳥獣被害特措法に基づく対策―被害対策における地域と自治体の役割
外来哺乳類の管理
野生動物管理における感染症対策
持続可能な資源としての野生動物の管理
高等教育機関における野生動物管理従事者の育成
野生動物の個体数推定と動態予測

著者紹介

鷲谷 いづみ (ワシタニ イズミ)  
1978年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。現在、東京大学名誉教授
梶 光一 (カジ コウイチ)  
1986年北海道大学大学院農学研究科博士後期課程修了、農学博士。現在、東京農工大学名誉教授・兵庫県森林動物研究センター所長
横山 真弓 (ヨコヤマ マユミ)  
1994年東京農工大学大学院農学研究科博士前期課程修了、博士(獣医学)。現在、兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授・兵庫県森林動物研究センター研究部長
鈴木 正嗣 (スズキ マサツグ)  
1987年帯広畜産大学大学院畜産学研究科修士課程修了、博士(獣医学)。現在、岐阜大学教授・応用生物科学部附属野生動物管理センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)