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マルグリット・ロン 近代フランス音楽を創ったピアニスト

叢書ビブリオムジカ

出版社名 アルテスパブリッシング
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-86559-269-6
4-86559-269-5
税込価格 3,080円
頁数・縦 305,53P 21cm

商品内容

要旨

フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルはいつから「近代フランス音楽の三大巨匠」とよばれるようになったのか。彼らの名声の背景にはひとりの女性ピアニストがいた。マルグリット・ロン(1874‐1966)である。本書は、3人の作曲家の正典化へのロンの貢献を、彼女の著書、講演、さらに演奏の分析をとおして徹底的に検証。音楽文化の形成における演奏家の役割をあざやかに剔出する!

目次

第1部 カノンとしての“フォーレ・ドビュッシー・ラヴェル”(近代フランス音楽と「三大巨匠」
マルグリット・ロンと「三大巨匠」)
第2部 演奏家と作曲家(フォーレ「以前」
ガブリエル・フォーレとともに
クロード・ドビュッシーとともに
モーリス・ラヴェルとともに)
第3部 「三大巨匠」の成立(パリ音楽院ピアノ科におけるフォーレ、ドビュッシー、ラヴェル
パリ音楽院外におけるロンの教育文化活動)
第4部 伝統と忠実(「忠実さ」の論理
様式とテクニック
「フォーレの伝統」
「伝統」とマニエリスム)

著者紹介

神保 夏子 (ジンボウ ナツコ)  
京都府出身。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。同大学大学院音楽研究科音楽学研究分野博士後期課程修了。博士(音楽学)。学内にて大学院アカンサス音楽賞受賞。日本学術振興会特別研究員PDを経て、立教大学、国立音楽大学、桐朋学園大学、東海大学非常勤講師。専門分野は近代フランス音楽史、演奏文化史。2021年より朝日新聞の演奏会評を担当。日本音楽学会、国際音楽学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)