• 本

心理療法・カウンセリングにおけるスリー・ステップス・モデル 「自然回復」を中心にした対人援助の方法

出版社名 遠見書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-86616-201-0
4-86616-201-5
税込価格 2,860円
頁数・縦 150P 21cm

商品内容

要旨

心理療法の治療要因を突き詰めていくと、「共通要因」と「治療外要因」の存在が7割を占めると言われている。―この本は、そんなさまざまな心理療法に共通する治療要因を賦活させ、その後、治療外要因を増強させる戦略をもった臨床心理アプローチ「改訂スリー・ステップス・モデル」の理論と方法をまとめたものである。2011年の東日本震災以降、編著者らは、被災者の悲嘆やトラウマ反応にこころを痛め、その中で生まれたのがスリー・ステップス・モデルで、多くの臨床家が実践でき、短期間で効果のあるアプローチであったという。その後、森田正馬の「自然回復」などの考えも取り入れ、トラウマ反応だけではなく、さまざまなこころの問題に対処できるよう磨かれたのが、改訂モデルである。「改訂スリー・ステップス・モデル」は、アプローチの種類を問わず多くの心理療法家も実践できるものであり、この本に、そのABCがだれでもわかりやすくまとめられている。多くの臨床家にとって必読の一冊である。

目次

第1章 心理療法の効果要因
第2章 改訂スリー・ステップス・モデル
第3章 2nd stepに関する研究
第4章 3rd step介入
第5章 実践とディスカッションを通じた接近
第6章 シングル・セッション・ソリューション(3S:スリーエス)と改訂スリー・ステップス・モデル
第7章 子どもを対象にした改訂スリー・ステップス・モデルの実践
第8章 1st stepを重視した改訂スリー・ステップス・モデルの実践
第9章 家族療法の実践と改訂スリー・ステップス・モデル
第10章 改訂スリー・ステップス・モデルに基づき実施した“休息”介入の試みが効果的であった事例

著者紹介

若島 孔文 (ワカシマ コウブン)  
ブリーフセラピスト(シニア)、家族心理士、臨床心理士、公認心理師。2000年、東北大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。その後、立正大学心理学部准教授を経て、2008年より東北大学大学院教育学研究科准教授、同教授・心理支援センターセンター長。国際ブリーフセラピー協会研究員制度チーフトレーナー、International Academy of Family Psychology(国際家族心理学会)会長、日本心理臨床学会代議員、日本カウンセリング学会「カウンセリング研究」編集委員など
鴨志田 冴子 (カモシダ サエコ)  
臨床心理士。2023年、東北大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。現在、山形大学保健管理センター助教
二本松 直人 (ニホンマツ ナオト)  
公認心理師、臨床心理士、ブリーフコーチ・エグゼクティブ、ブリーフセラピスト(シニア)。2023年、東北大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。現在、福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター助教。医療創生大学非常勤講師、仙台医療センター附属仙台医療看護助産学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)