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つくられた桂離宮神話

出版社名 弘文堂
出版年月 1986年4月
ISBNコード 978-4-335-55024-9
4-335-55024-3
税込価格 1,762円
頁数・縦 261P 20cm

商品内容

文学賞情報

1986年 第8回 サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞

要旨

「桂離宮神話」を解体する。紋切型“日本美”の象徴たる桂離宮。その神話化の過程を実証的に読み解き日本美の再検討を迫る。

目次

1 ブルーノ・タウト(桂離宮の「発見者」
「著しく見劣りする」桂離宮
様式闘争
東照宮のストーリー
「一生のうちで最も善美な誕生日」
タウトを「監視する」ひとびと
表現主義の建築家
タウト・イメージ
ブルーノ・タウト伝説
ブルーノ・タウトと読書界
亡命のユダヤ人)
2 つくられたイメージ(伊東忠太と東照宮
東照宮と近代美術
日本文化論の建築観
ミス・リーディング
桂離宮と戦時体制
桂棚イメージの逆転
「絶対的な価値」
ポスト・モダニズムへむけて
マニエリスムの館
「昭和の大修理」)
3 エステティックと故事来歴(ガイド・ブックが語るもの
ふたつのピークと世紀末
桂離宮の誕生
『平安通志』と『京華要誌』
大衆社会と桂離宮
桂離宮と博覧会
記念写真をとるひとびと
御開帳
学生ばかりの講演会
「伝説」叙述のメカニズム
名所案内とモダニズム
『虹いくたび』)