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硝子のハンマー

出版社名 角川書店
出版年月 2004年4月
ISBNコード 978-4-04-873529-2
4-04-873529-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 493P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 謎解きのたのしさを存分に満喫できる一作である。怪しげな防犯コンサルタントと正義感に燃える弁護士が協力し、試行錯誤しながら次第に真実に近づいてゆく課程の描写にぐんぐん引き込まれ、リアルタイムで自分も謎解きに参加しているかのような充実感を味わうことができる。殺害の動機部分にやや違和感を感じたものの、密室トリックとしては上質のエンターテイメント作に仕上がっている。(のりあき)

    (2005年7月2日)

商品内容

文学賞情報

2005年 第58回 日本推理作家協会賞受賞

要旨

日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。

出版社
商品紹介

エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。密室を舞台にした本格ミステリー小説。

著者紹介

貴志 祐介 (キシ ユウスケ)  
1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、フリーに。1996年、『ISOLA』が第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格―ISOLA―』と改題、角川ホラー文庫より刊行される。翌年『黒い家』で第四回ホラー小説大賞受賞、100万部を超えるベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)