• 本

八月の路上に捨てる

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-16-325400-5
4-16-325400-5
税込価格 1,100円
頁数・縦 122P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 2006年第135回芥川賞受賞作。著者の伊藤たかみ氏は1971年兵庫県生まれ。1995年早稲田大学在学中に『助手席にて、グルグル・ダンスを踊って』で第32回文藝賞を受賞し作家デビューを果たす。直木賞作家、角田光代さんの夫である。受賞歴からは純文学作家としての顔と、大人から子どもまで幅広く楽しめる作品の書き手としての二つの顔を覗かせる器用な書き手である。この受賞作については世間の評判も含めて論評は尽くされた感があるので、ここでは触れないが、純文学作家の中では比較的分かりやすい文章を書く部類に入るだろう。受賞歴にひとつ区切りがついたいま、今後どのような方向を目指すのか、注目される作家である。(のり)

    (2007年11月24日)

  • 祝芥川賞 芥川賞だって気楽に読める

    今回は芥川賞も直木賞も気楽に読める。主人公の敦はフリーターで自動販売機のルートドライバー。コンビを組むのが社員の水城さん(女性)。水城さんは離婚経験者で、敦は離婚進行中。二人の会話が物語の中心。水城さんのパワフルな様子が面白く書かれている。それに比べ敦は何か後ろ向き。思わず尻を蹴飛ばしたくなる。

    (2006年8月26日)

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商品内容

文学賞情報

2006年 第135回 芥川賞受賞

要旨

暑い夏の一日。僕は30歳を目前に離婚しようとしていた。現代の若者を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を軽やかに描く。第135回芥川賞受賞作ほか1篇を収録。

おすすめコメント

【第135回芥川賞受賞作】暑い夏の一日。僕は30歳の誕生日を目前に離婚しようとしていた。愛していながらなぜずれてしまったのか。現代の若者の生活を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を明るく軽やかに描く芥川賞受賞作。他一篇収録。

著者紹介

伊藤 たかみ (イトウ タカミ)  
1971年兵庫県生まれ。95年早稲田大学政治経済学部在学中に、「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞しデビュー。2000年「ミカ!」で第49回小学館児童出版文化賞、06年「ぎぶそん」で第21回坪田譲治文学賞を受賞し、同年「八月の路上に捨てる」で第135回芥川賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)