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新平等社会 「希望格差」を超えて

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年9月
ISBNコード 978-4-16-368450-5
4-16-368450-6
税込価格 1,572円
頁数・縦 285P 20cm

商品内容

文学賞情報

2007年 第7回 日経BP・BizTech図書賞受賞

要旨

経済格差の拡大はニューエコノミー以降の世界的な現象だ。労働の「市場価格」の二極化による収入格差も、家族形態の多様化による格差拡大も、不可避であり、「不当」とは言えない。なぜなら、現代社会の格差は、自由で民主的な社会にとって、むしろ「望ましい」とされることから生み出されているからだ。そんな中、「希望の格差」に陥る社会とそうでない社会とがある。その分かれ道とは何か?いま、私たちは新しいタイプの平等社会に移行しなければならない―。「生活の場」を再建する方策を具体的に示し、真の希望を与える刮目の書。

目次

第1部 格差社会を超えて(格差問題を考えるための三つの問い
格差に関わる社会問題を考える際の五つの領域
格差の現代的特徴と平等社会のイメージ
新たなタイプの格差の出現とその理由
新たな平等社会を目指して)
第2部 格差社会の断面(仕事格差―フリーター社会のゆくえ
結婚格差―結婚難に至る男の事情、女の本音
家族格差―家族の形が変わり、新しい格差を生む
教育格差―希望格差社会とやる気の喪失
「家族主義の失敗」とリスク構造の転換)

おすすめコメント

仕事と家族のリスクが増大し二極化が進む今、経済・家族格差を希望の格差に結びつけない新しい社会のあり方を提案する刮目の書!

著者紹介

山田 昌弘 (ヤマダ マサヒロ)  
1957年東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)