時が滲む朝
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2008年7月 |
ISBNコード |
978-4-16-327360-0
(4-16-327360-3) |
税込価格 | 1,362円 |
頁数・縦 | 150P 20cm |
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書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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天安門事件が背景の青春小説
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- けやき書房 (大阪府堺市中区)
天安門事件の前年1988年、主人公浩遠は友人の志強とともに、田舎から地方の名門大学に、難関を突破して合格した。寮生活、文学サロン、憧れの女子学生など青春を謳歌している。時代は民主化運動へすすんでいる。2人も教師や友人の影響を受け学生運動の真ん中にいる。そんな時天安門事件がおきて、運動は鎮圧される。酒を飲んで暴力事件で退学処分となる。その後日本人と結婚し、日本に住み、昔の友人らと再会するまで、時代と個人の心をうまく描いている。尾崎豊の I LOVE YOU がバックに流れている。
(2008年7月16日)
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おすすめ度
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商品内容
文学賞情報 |
2008年
第139回
芥川賞受賞 |
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要旨 |
天安門事件前夜から北京五輪前夜まで。中国民主化勢力の青春と挫折。デビュー作「ワンちゃん」で第138回芥川賞候補になった在日中国人作家、注目の最新作。 |
出版社 商品紹介 |
梁浩遠と謝志強。2人の中国人大学生の成長を通して、現代中国と日本を描ききった力作。『ワンちゃん』に次ぐ期待の新鋭の第2作。 |
おすすめコメント
【第139回 芥川賞受賞作】“我愛中国”とは。中国人の心情をえぐった会心作――梁浩遠と謝志強。2人の中国人大学生の成長を通して、現代中国と日本を描ききった力作。『ワンちゃん』に次ぐ期待の新鋭の第2作!
出版社・メーカーコメント
1988年夏、中国の名門大学に進学した2人の学生、梁浩遠(りょう・こうえん)と謝志強(しゃ・しきょう)。様々な地方から入学した学生たちと出会うなかで、2人は「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考え、天安門広場に行き着く――。 大学のキャンパスで浩遠と志強が出会った「我愛中国」とは。同窓の友人たちとの議論や学生生活を通して、現代中国の実像を丹念に描きつつ、中国人の心情がリアルに伝わってくる力作です。物語の後半では日本も登場し、国境を越えるダイナミックな展開から目が離せません。衝撃の前作『ワンちゃん』から半年、スケールアップした新鋭の最新作です。