• 本

くろいの

出版社名 偕成社
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-03-332880-5
4-03-332880-7
税込価格 1,540円
頁数・縦 〔64P〕 19×23cm

商品内容

文学賞情報

2020年 第25回 日本絵本賞 大賞受賞
2019年 第68回 小学館児童出版文化賞受賞

要旨

ねえ、なにしてるの?おもいきってこえをかけたら、コトコトコトッとおりてきて、とことことこっとあるきだした。陽だまりの縁側、押し入れの暗闇、草花のにおいや、ふかふかな生きものの毛なみ…細やかな銅版画で愛情をこめて描いたあたたかな世界。3歳から。

おすすめコメント

ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、そのくろいの≠ヘ、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、ほどよく古びた日本家屋。そこは、くろいのの家でした。 おしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、くろいのは女の子を、押し入れの中から屋根裏につれていってくれました。そこに広がっていたのは、暗闇の中にキノコやコケが光る幻想的な世界。ブランコやすべり台で思いきり遊んだあと、ふたりは大きな生きものの柔らかな毛なみにつつまれてぐっすり眠りました。お母さんの夢を見た女の子は、また、くろいのとともに居間にもどってきます。 わかれぎわ、くろいのは一輪の花をくれました。帰り道のとちゅうで、お父さんとばったり会った女の子は、ふたりでなかよく家にむかいます。   ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの、くろいの。そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。

著者紹介

田中 清代 (タナカ キヨ)  
1972年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。在学中より銅版画と絵本の制作を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)