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分断の克服1989−1990 統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦

中公選書 128

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-12-110129-7
4-12-110129-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 274P 20cm

商品内容

文学賞情報

2022年 第22回 大佛次郎論壇賞受賞

要旨

一九八九年に「ベルリンの壁」が崩壊し、ドイツ統一への機運が高まる。だがソ連のゴルバチョフは統一に反対。英仏やポーランドも大国ドイツの復活を危惧し、米国のブッシュは冷戦の勝利とNATOの維持拡大を優先する。冷戦後の国際秩序について各国の思惑が交錯する中、「ヨーロッパの分断」を克服する外交を展開したのが、西ドイツ外相ゲンシャーだった。本書はドイツ統一をめぐる激動の国際政治を、最新の史料を駆使し描き出す。

目次

序章 ドイツ統一をめぐる国際政治―1989〜90年
第1章 分断の克服をめざして―ベルリンの壁崩壊以前
第2章 東ドイツ難民危機からベルリンの壁崩壊へ
第3章 統一への道―「一〇項目」から「2+4」へ
第4章 冷戦後の欧州安全保障問題―NATOは拡大するか
第5章 「制約なき完全な主権」の追求―対ソ交渉という核心
第6章 「オーデル・ナイセ線」をめぐる攻防―国境問題の解決

出版社・メーカーコメント

一九八九年に「ベルリンの壁」が崩壊し、ドイツ統一への機運が高まる。だがソ連のゴルバチョフは統一に反対。英仏やポーランドも大国ドイツの復活を危惧し、米国のブッシュは冷戦の勝利とNATOの維持拡大を優先する。冷戦後の国際秩序について各国の思惑が交錯する中、「ヨーロッパの分断」を克服する外交を展開したのが、西ドイツ外相ゲンシャーだった。本書はドイツ統一をめぐる激動の国際政治を、最新の史料を駆使し描き出す。

著者紹介

板橋 拓己 (イタバシ タクミ)  
1978年栃木県生まれ。2001年北海道大学法学部卒業、08年同大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。成蹊大学法学部助教、准教授などを経て、16年より教授。22年より東京大学大学院法学政治学研究科・法学部教授。専攻は国際政治史。著書に『黒いヨーロッパ―ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋」主義、1925〜1965年』(吉田書店、2016年、日本ドイツ学会奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)