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散り椿

出版社名 角川書店
出版年月 2012年3月
ISBNコード 978-4-04-110119-3
4-04-110119-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 355P 20cm

商品内容

要旨

かつて一刀流道場の四天王の一人と謳われた瓜生新兵衛が、山間の小藩に帰ってきた。一八年前、勘定方だった新兵衛は、上役の不正を訴えたが認められず、藩を追われた。なぜ、今になって帰郷したのか?新兵衛を居候として迎えることになった甥の若き藩士、坂下藤吾は、迷惑なことと眉をひそめる。藤吾もまた、一年前に、勘定方であった父・源之進を切腹により失っていた。おりしも藩主代替わりをめぐり、側用人・榊原采女と家老・石田玄蕃の対立が先鋭化する中、新兵衛の帰郷は、澱のように淀んだ藩内の秘密を、白日のもとに曝そうとしていた―。

著者紹介

葉室 麟 (ハムロ リン)  
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で第二九回歴史文学賞を受賞し、デビュー。07年、『銀漢の賦』で第一四回松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年、『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年、『花や散るらん』で、11年、『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年、『蜩ノ記』で第一四六回直木賞を受賞。いま最も注目を集める歴史・時代小説作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)