商品内容
文学賞情報 |
2015年
第6回
山田風太郎賞受賞 |
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要旨 |
かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。 |
出版社 商品紹介 |
かつての賞作家・津田伸一は地方都市で風俗店の送迎ドライバーとして暮らしていた。彼の元に親しくしていた古書店の老人からの形見が届く。三千枚を超える一万円札。津田が最初の一枚を使うと、偽札騒ぎが起こった。(下)も発売。 |
出版社・メーカーコメント
第6回山田風太郎賞受賞作! 【選考委員から圧倒的評価!】 ★文句なしの最高得点を入れた。真似したくても真似できない。――夢枕獏さん ★試みが図抜けていたことは、疑いようがない。――京極夏彦さん ★自分もこの作品を一番に推した。――奥泉光さん ★こんな優れた作家の存在を今まで知らなかった。受賞は当然であろう。――筒井康隆さん (「小説野性時代」2015年12月号より) かつての売れっ子作家・津田伸一は、無店舗型性風俗店「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き、形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」 転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きる騒ぎに必ず関わっているという裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。