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私たちには物語がある

小学館文庫 か29−2

出版社名 小学館
出版年月 2013年10月
ISBNコード 978-4-09-408868-7
4-09-408868-7
税込価格 649円
頁数・縦 293,5P 15cm

商品内容

要旨

太宰治、川端康成、林芙美子からサリンジャー、ブローティガン、アーヴィング、ポール・オースター、ジュンパ・ラヒリまで、開高健、武田百合子、佐野洋子から江國香織、長嶋有、吉田修一、三浦しをん、井上荒野、そして東野圭吾まで、百五十冊にのぼる本を自在に味わう最高の読書案内。

目次

1 本のある世界でよかった(交際履歴
美の信仰者―川端康成
強い小説―太宰治『斜陽』 ほか)
2 読書の部屋1 2003〜2006(日常に溶けこんだ万華鏡世界―長嶋有『タンノイのエジンバラ』
増殖した「我」がゆがむとき―桐野夏生『グロテスク』
においのゆたかな、うつくしい小説―川上弘美『光ってみえるもの、あれは』 ほか)
3 読書の部屋2 2007〜2009(強くて開いている小説と明晰を超えた言葉―大島真寿美『青いリボン』/大竹伸朗『ネオンと絵具箱』
生きることはかくも理不尽である―鴨志田穣『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
人が死んでも生き残る「家」の力―加藤幸子『家のロマンス』 ほか)

出版社・メーカーコメント

本好きの作家がつづる、心躍る読書エッセー ひとりひとりの人生が重なり合い、関わり合っただれかの時間が縫いつなげられ、無限へ、永遠へと広がっていく。本が、物語がある世界とは、なんとすばらしいのだろう。この本は、まるごと物語にのみこまれることの至福に満ちた、すべての本とすべての本を必要とする人へのラブレターだ。著者は語る――「収録してある本はほとんどすべて、読みたくて読んだものであり、読んでみておもしろかった本ばかりだ。こんなにも世界にはたくさんの本がある。私はこれらの活字を追いながらじつに膨大な、幸福な時間を過ごしてきた。その幸福な時間が、この一冊には詰まっている」