
管絃祭
講談社文芸文庫
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 1997年3月 |
ISBNコード |
978-4-06-197559-0
(4-06-197559-5) |
税込価格 | 1,100円 |
頁数・縦 | 250P 16cm |
商品内容
要旨 |
有紀子の同級生の夏子や直子は「広島」で爆死した。夏子の妹は四人の肉親を失う。皆その後を耐えて生きる。沈潜し耐える時間―。事物は消滅して初めて真の姿を開示するのではないか、と作者は小説の中で記す。夏の厳島神社の管絃祭で箏を弾く白衣の人たちの姿は、戦争で消えた「広島」の者たちの甦りの如くに見え、死者たちの魂と響き合う。第十七回女流文学賞。 |
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出版社・メーカーコメント
「広島」で被爆した人達を見据えた連作小説主人公有紀子の同級生夏子や直子の爆死。四人の肉親を失い、その後を耐えて生きる夏子の妹。死者達が無言で甦る如き厳島神社の管絃祭。女流文学賞の著者代表作。