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わたしを離さないで

出版社名 早川書房
出版年月 2006年4月
ISBNコード 978-4-15-208719-5
4-15-208719-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 349P 20cm

商品内容

文学賞情報

2006年 キノベス!受賞

要旨

自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々がたどった数奇で皮肉な運命に…。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく―英米で絶賛の嵐を巻き起こし、代表作『日の名残り』に比肩すると評されたイシグロ文学の最高到達点。アレックス賞受賞作。

おすすめコメント

2005年に発売された英語圏の小説でもっとも話題になった一冊。謎の全寮制施設に生まれ育った若者たちの痛切なる青春の日々と数奇な運命を感動的に描くブッカー賞作家の長編。

著者紹介

イシグロ,カズオ (イシグロ,カズオ)   Ishiguro,Kazuo
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡る。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学んだ。初めはミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始する。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を受賞。つづいて、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞に、1989年発表の第三長篇『日の名残り』ではイギリス文学の最高峰であるブッカー賞に輝いている。その後、『充たされざる者』『わたしたちが孤児だったころ』を発表し、それぞれ高い評価を受けた。『わたしを離さないで』で、アレックス賞受賞
土屋 政雄 (ツチヤ マサオ)  
1944年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)