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宅配がなくなる日 同時性解消の社会論 De‐synchronous revolution of retail & services

出版社名 日本経済新聞出版社
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-532-32153-6
4-532-32153-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 223P 19cm

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要旨

「宅配」のあり方が議論を呼んでいる。背景にあるのはアマゾンをはじめとするネット通販利用者の急増。物流量が大幅に増えたせいで、宅配業者の配達員の過重労働などが問題になっているのだ。そこには、不在なことが多い単身・共働き世帯の増加による再配達問題も絡んでいる。本書では、宅配のシステムには大改革が必要であるとし、「同時性解消」の観点から具体的な問題解決案を示している。同時性解消とは、他者と同じ時間を共有するコミュニケーションややり取り(電話など)から共有しない方法(メールなど)に移行すること。また宅配以外の物流をめぐる諸問題についても、時間価値(個々人の時間の使い方がもたらす価値)の考え方をもとに論じている。著者の二人はともに証券アナリストであり、フロンティア・マネジメント株式会社に所属。松岡真宏氏は代表取締役、山手剛人氏は産業調査部シニア・アナリストである。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年07月12日]

商品内容

要旨

なぜ、ヤマト運輸・三越伊勢丹はつまずいたのか?アマゾンの猛攻に日本企業は耐えられるのか?「ネットで買えても欲しいときに受け取れない!」問題を業界分析の第一人者が「逆転の発想」で解き明かす。

目次

第1部 なぜ、ヤマト、三越伊勢丹はつまずいたのか(宅配ネットワークが崩壊した本当の理由
三越伊勢丹を揺さぶった時空価値競争)
第2部 同時性解消と時間資本主義(同時性解消のインパクト―コミュニケーションから生産性へ
時間の効率化・快適化と同時性
空間シェアリングと時間価値)
第3部 近未来流通と同時性(アマゾンが仕掛ける3つの刺客
人間に残るもの
それでも人は移動する
人間の希少性が高まる時代)

著者紹介

松岡 真宏 (マツオカ マサヒロ)  
フロンティア・マネジメント株式会社代表取締役。東京大学経済学部卒業。外資系証券などで10年以上にわたり流通業界の証券アナリストとして活動。2003年に産業再生機構に入社し、カネボウとダイエーの再生計画を担当し、両社の取締役に就任。2007年より現職
山手 剛人 (ヤマテ タケト)  
フロンティア・マネジメント株式会社産業調査部シニア・アナリスト。東京大学経済学部卒業。1999年、ウォーバーグ・ディロン・リード証券(現UBS証券)に入社。2003年に同社最年少でシニア・アナリストに就任し、小売セクターの調査を担当。50社以上の消費関連企業の格付けを行い、国内外のアナリストランキングで上位評価を受ける。2010年にクレディ・スイス証券に移籍。2017年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)