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渡良瀬

新潮文庫 さ−28−7

出版社名 新潮社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-10-134217-7
4-10-134217-2
税込価格 825円
頁数・縦 516P 16cm

商品内容

要旨

南條拓は一家で古河に移ってきた。緘黙症の長女、川崎病の長男の療養を考えてのことだった。技術に誇りを持っていた電気工の職を捨て、配電盤の製造工場で新たに勤めはじめた。慣れぬ仕事を一つずつ覚えていく。人間関係を一つずつ作っていく。懸命に根を張ろうとする拓だったが、妻との仲は冷え切っていた。圧倒的な文学的感動で私小説系文学の頂点と絶賛された最高傑作。伊藤整文学賞受賞。

著者紹介

佐伯 一麦 (サエキ カズミ)  
1959(昭和34)年、宮城県仙台市生れ。仙台第一高校卒。雑誌記者、電気工など様々な職に就きながら、’84年「木を接ぐ」で「海燕」新人文学賞を受賞する。’90(平成2)年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、’91年『ア・ルース・ボーイ』で三島賞、’97年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛賞、’07年『ノルゲNorge』で野間文芸賞、’14年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)