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享楽社会論 現代ラカン派の展開

出版社名 人文書院
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-409-34051-6
4-409-34051-4
税込価格 2,420円
頁数・縦 296P 19cm

商品内容

要旨

ジャック・ラカンが提出した「剰余享楽」「資本主義のディスクール」といった概念は、現代社会の現象の把握にきわめて有効だ。本書では力強く展開する現代ラカン派の理論を紹介するとともに、うつ、自閉症、ヘイトスピーチといった、臨床や政治社会における広範な事象に応用し分析を試みる。精神分析の言説に新たな息吹をもたらす、ラカン派の俊英による鮮やかな社会論。

目次

第1部 理論(現代ラカン派の見取り図―ジャック=アラン・ミレールの議論を中心に
4(+1)つのディスクールについて―マルクスから資本主義のディスクールへ
性別化の式について―キルケゴールはいかにして男性側の式のリミットを超えたのか?)
第2部 臨床(DSMは何を排除したのか?―ラカン派精神分析と科学
現代の病としての「うつ」―「現勢神経症」と資本主義のディスクール
「恥の死滅」としての現代―羞恥の構造を読む
自閉症をめぐるフランス的問題)
第3部 政治(レイシズム2.0?―現代ラカン派の集団心理学1
享楽の政治―現代ラカン派の集団心理学2
ラカン的政治のために)

著者紹介

松本 卓也 (マツモト タクヤ)  
1983年高知県生まれ。高知大学医学部卒業、自治医科大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。専門は精神病理学。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)