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教養派知識人の運命 阿部次郎とその時代

筑摩選書 0165

出版社名 筑摩書房
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-480-01672-0
4-480-01672-4
税込価格 2,200円
頁数・縦 450P 19cm

商品内容

要旨

大正教養主義の代表者・阿部次郎。その著『三太郎の日記』は自己の確立を追求した思索の書として、大正・昭和期の学生に熱烈に迎えられた。だが、彼の人生は、そこをピークに波乱と翳りに包まれていく―。本書は、同時代の知識人たちとの関係や教育制度から、阿部次郎の生涯に迫った社会史的評伝である。彼の掲げた人格主義とはいかなるものであったのか。落魄のなかでも失われなかった精神の輝きに、「教養」の可能性を探る。

目次

阿部記念館
前途暗澹
捨てる神あれば拾う神あり
運動部系vs.文藝部系
高等遊民の群に
「ファースト・アベはなんにもしない」
スターダムに
岩波書店の看板学者になるも
人格主義という倫理的前衛
雉も鳴かねば
大学教授バブル
小春日和の中の嵐
哲郎の憤怒と能成の毒舌
残照
三女の執念
次郎の面目

著者紹介

竹内 洋 (タケウチ ヨウ)  
1942年、東京都生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、関西大学東京センター長。関西大学名誉教授・京都大学名誉教授。教育社会学・歴史社会学専攻。著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、第三九回日経経済図書文化賞)、『革新幻想の戦後史』(第一三回読売・吉野作造賞)(ともに、中公文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)