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本音化するヨーロッパ 裏切られた統合の理想

幻冬舎新書 み−6−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-344-98519-3
4-344-98519-2
税込価格 880円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

アフリカからの難民をイタリアが堂々と受け入れ拒否し、EU内では政権参加するポピュリズム政党が増加、ロシアの軍事的脅威には徴兵制復活の動きで対抗する…。ギリシャの共通通貨ユーロ離脱は一応回避し、一見、落ち着きを取り戻したかのように思える欧州。だが、エリートたちが目指す理想とは裏腹に、普通の人々の不満は鬱積し、むしろ深化していた―。9年半のベルリン特派員経験を持つ著者が、緊張の現場を丹念に取材。米・英に続く、ヨーロッパの「本音化」というべき現象が、EUの協調を崩し、世界の衝突の震源地となる!

目次

過ぎ去らない危機
第1部 難民とロシア 二つの最前線(レスボス島のEU旗
泥濘のリトアニア軍演習場へ)
第2部 右傾化と分断 内在化する脅威(難民受け入れの現場から
ポピュリズムの実相
ユーロが生む貧困と格差)
漂流するヨーロッパ

おすすめコメント

アフリカからの難民をイタリアが堂々と受け入れ拒否し、EU内では政権参加するポピュリズム政党が増加、ロシアの軍事的脅威には徴兵制復活の動きで対抗する……。ギリシャの共通通貨ユーロ離脱は一応回避し、外からは一見、落ち着きを取り戻したかのように思える欧州。だが、エリートたちが懸命に目指そうとする理想とは裏腹に、普通の人々の生活レベルでの不満は鬱積し、むしろ深化していた――。9年半のベルリン特派員経験を持つ著者が、緊張の現場を丹念に取材。米・英に続く、ヨーロッパの「本音化」というべき現象が、EUの協調を崩し、世界の衝突の震源地となる!

著者紹介

三好 範英 (ミヨシ ノリヒデ)  
1959年東京都生まれ。東京大学教養学部相関社会科学分科卒。82年、読売新聞入社。90〜93年、バンコク、プノンペン特派員。97〜2001年、06〜08年、09〜13年、ベルリン特派員。現在、編集委員。『ドイツリスク「夢見る政治」が引き起こす混乱』(光文社新書)で第25回山本七平賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)