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修養の思想

出版社名 春秋社
出版年月 2020年4月
ISBNコード 978-4-393-31305-3
4-393-31305-4
税込価格 2,200円
頁数・縦 197P 20cm

商品内容

要旨

「修養」とはいったい何か。修行や稽古や養生とは、どう違うのか。それは「生きる英知」であるのか。日本的東洋的心性のありかを探り、これからの我々の未来を展望する、刮目の書。

目次

1 修養の風景(修養の語りは多様である
明治期の「修養論」と江戸期の「庶民道徳」)
2 社会の中で―修養の古典的ナラティヴ(修養は「出世の心得」―朱子学の構図
修養は必要ない―荻生徂徠の論法
正しくありたい―中江藤樹の願い
日常の営みが「道」である―伊藤仁斎のたどり着いた地平
天地と一体化した心―石田梅岩の教えと秘められた可能性
修養は「規律訓練dicipline」か)
3 修養の言い分―周辺・裏方・土台(修行―修行は厳しい、では修養は
養生―修養はかつて養生であった
稽古―修養は稽古の土台である)
4 修養の構造(修養とはどういうことか―暫定的な整理の試み
途絶えてしまったのか―現代日本の中で)

おすすめコメント

「修養」とはいったい何か。修行や稽古や養生とは、どう違うのか。江戸や明治で語られる「修養論」とはどのようなものか。そこに秘められた「生きる英知」が意味するものとは。日本的心性のありかを探り、これからの未来を展望する、柔らかな日本思想論。

著者紹介

西平 直 (ニシヒラ タダシ)  
1957年生まれ。信州大学、東京都立大学、東京大学に学び、立教大学、東京大学に勤務の後、2007年より京都大学教育学研究科教授。専門は、教育人間学、死生学、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)