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魯肉飯のさえずり

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年8月
ISBNコード 978-4-12-005327-6
4-12-005327-X
税込価格 1,815円
頁数・縦 267P 20cm

商品内容

文学賞情報

2020年 第37回 織田作之助賞 大賞受賞

要旨

ママがずっとわたしの恥部だった―「もしも、あたしが日本人ならと思う」就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ“大切なもの”をふみにじられていく―ことばを超えて届くのは、愛しいさえずり。台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする。心の声をとり戻す長篇小説。

出版社・メーカーコメント

母は、わたしの恥部だった――申し分のない夫・聖司と結婚し、〈ふつう〉の幸せになじもうとするも、にわかに体と心は夫を拒み、性の繋がりも歪になっていく――密かに声を殺して生きた子ども時代の〈傷〉に気づくとき、台湾の祖母、叔母、そして異国に渡った母の一生が心を揺らす。夫と妻、親と子それぞれの〈過ち〉を見つめる心温まる長編小説

著者紹介

温 又柔 (オン ユウジュウ)  
1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。15年『台湾生まれ 日本語育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)