悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界
文春新書 1313
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2021年5月 |
ISBNコード |
978-4-16-661313-7
(4-16-661313-8) |
税込価格 | 1,210円 |
頁数・縦 | 220P 18cm |
商品内容
要旨 |
旅人が世界遺産という「人類普遍の価値」に出会ったとき、何を考え、どのような態度を取れば良いのか。「ダークツーリズム」の視点からの旅という新しい提案! |
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目次 |
第1章 世界遺産制度の概要とダークツーリズムの考え方 |
出版社・メーカーコメント
世界遺産の登録対象は、かならずしも栄光の歴史を語る場所ばかりとは限りません。そこには、戦争、災害、人身売買、虐殺、拷問、疾病をはじめとして、人類の悲劇の記憶も同時に数多く残されています。 世界遺産という仕組みは、もともと「人類が持つ普遍的な価値を後世に伝える」という精神に基づいて作られましたが、日本では地域活性化や観光振興の起爆剤のように誤解されています。 そこで、本書では「人類の悲しみの記憶を巡る旅」と定義される「ダークツーリズム」の方法論を用いて、世界遺産のなかでも、とくに悲劇の場(負の世界遺産)として扱われている登録地を旅した文明論的な紀行集として展開していきます。 本書を通じて、世界遺産が持つ意味の核心や、ダークツーリズムという新しい旅のスタイルが持つ可能性に触れることができる1冊となります。