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道行きや

新潮文庫 い−70−2

出版社名 新潮社
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-10-131222-4
4-10-131222-2
税込価格 605円
頁数・縦 254P 16cm

商品内容

要旨

カリフォルニアで夫を看取り、二十数年ぶりに日本へ愛犬と帰国。“老婆の浦島”は、週の四日は熊本で犬と河原を歩き、植物を愛でる。残りは早稲田大学で、魚類の卵のような大勢の若者と対話する。移動の日々で財布を忘れ、メガネをなくし、鍵をなくし、犬もなくしかけた…思えば家族を、あらゆるものを失って、ここに辿り着いたのだった。過ぎ去りし日を噛みしめ、果てなき漂泊人生を綴る。

目次

うらしま
鰻と犬
耳の聞こえ
粗忽長屋
燕と猫
木下ヨージ園芸百科
荒野にモノレール
むねのたが
山のからだ
パピヨンと友
「ヨーコ・オノ!」
ひつじ・はるかな・かたち
草木は成る
かがやく
河原の九郎
くずのは
オオキンケイギクの問題
途中下車をしに
Via Dolorosa
ポロネーズ、もう大丈夫
四足の靴
犬の幸せ

出版社・メーカーコメント

カリフォルニアで夫を看取り、二十数年ぶりに日本へ愛犬と帰国。“老婆の浦島”は、週の四日は熊本で犬と河原を歩き、植物を愛でる。残りは早稲田大学で、魚類の卵のように大勢の若者と対話する。移動の日々で財布を忘れ、メガネをなくし、鍵をなくし、犬もなくしかけた……思えば家族を、あらゆるものを失って、ここに辿り着いたのだった。過ぎ去りし日を?みしめ、果てなき漂泊人生を綴る。

著者紹介

伊藤 比呂美 (イトウ ヒロミ)  
1955(昭和30)年、東京生れ。詩人、小説家。’78年、詩集『草木の空』でデビュー。’80年代の女性詩ブームをリードする。また『良いおっぱい 悪いおっぱい』等、育児エッセイ分野も開拓した。’97(平成9)年に渡米後も、熊本の両親の遠距離介護と創作活動を続け、’99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、’07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、翌年に紫式部文学賞、’21(令和3)年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。’15年に早稲田大学坪内逍遙大賞、’19年に種田山頭火賞、’20年にはスウェーデンのチカダ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)