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戦争宗教学序説 信仰と平和のジレンマ

角川選書 674

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-04-703692-5
4-04-703692-7
税込価格 1,980円
頁数・縦 304P 19cm

商品内容

要旨

英雄となった従軍聖職者たち。大日本帝国海軍の艦内神社。聖書の一節が刻印されたライフル照準器―。古来、軍隊では「宗教的服従」が求められ、宗教においては「信仰とは戦いである」と説かれてきた。なぜ軍事は宗教的なものを求め、信仰もまた戦いや武器の比喩で語られるのだろうか?宗教学と戦争研究の交錯点に注目し、人間の可能性、限界、矛盾を凝縮した営みとしての宗教・戦争から「平和」の意味を問う、人文学の新たな試み。

目次

第1章 軍事のなかの宗教的なもの(宗教的に営まれる軍事
お守りなしではいられない兵士たち)
第2章 戦場で活動する宗教家たち(従軍チャプレンの諸相
軍隊における「祈り」)
第3章 軍人に求められる「精神」(軍隊における「精神力」
「士気」と宗教)
第4章 「宗教的服従」を説いた軍隊(精神力重視の背景
日本軍の「必勝の信念」)
第5章 宗教と平和のアイロニー(宗教の軍事的な側面
平和に対する本音と限界)

出版社・メーカーコメント

従軍する聖職者、帝国海軍の艦内神社、聖書の一節を示す銃の刻印−−。なぜ戦争は宗教を求め、宗教もまた武器や戦いのイメージを用いるのか。宗教学と戦争研究の交錯点から「平和」の意味を問う人文学の新たな試み。

著者紹介

石川 明人 (イシカワ アキト)  
1974年生まれ。北海道大学卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、桃山学院大学教授。専攻は宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)