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根も葉もある植物のはなし その多様なすがた・かたちについて

出版社名 山と溪谷社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-635-06371-5
4-635-06371-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 253P 19cm

商品内容

要旨

散歩の途中で見かける身近な植物から、植物園や旅先で遭遇した珍奇植物まで。ようこそ、知られざる植物の世界へ!紫綬褒章、南方熊楠賞受賞の植物学者が綴る、ボタニカル・フォトエッセイ!

目次

第一章 葉(どっちもどっち
分泌する ほか)
第二章 花(河津
糸を引く ほか)
第三章 果実、種子(育つ
袋になる ほか)
第四章 茎、枝、幹(頂端を欠く
へばりつく ほか)
第五章 根(張り出し広がる
かごを編む ほか)

出版社・メーカーコメント

散歩の途中で見かける身近な植物から、植物園や旅先で遭遇した珍奇植物まで。ようこそ、知られざる植物の世界へ!ベストセラー『スキマの植物図鑑』(中公新書)の著者、待望の最新刊!表裏のない葉はなぜ存在する?「どっちもどっち」碧い花を咲かせる葉のない新種「碧い花の新種」ミョウガの花は美しい「透き通る」花の装いは皮1枚「色づく」ネギの葉の表はどこに? 「中空になる」スイカの縞と種の位置に関する神話「表面の縞から見分ける」根は皮を脱ぎながら地中を突き進む「先端に抱く」etc.多種多様な植物たち。世の中には、その千差万別の楽しさに気づいていない人も多い。それどころか、いろいろな植物がぎっしりとくらす豊かな森を見ても、ただ緑一色の塊にしか見えない、という人までいる。しかしそれはあまりにもったいない!葉の進化と形態を研究する植物学者・塚谷裕一が、日常の中で出合った特徴的なすがたの植物を、軽妙な文章と写真で綴るボタニカル・フォトエッセイ。そのすがたの理由を推測したり、観察したり、顕微鏡で調べたり・・・。その先には、植物の奥深さやしたたかな生態、無駄に思えてしまう謎もあって――。皮膚科専門誌「Visual Dermatology」(学研)で創刊号から現在まで続く人気連載を単行本化!250編以上の中から厳選して収録。

著者紹介

塚谷 裕一 (ツカヤ ヒロカズ)  
1964年、神奈川県生まれ。東京大学理学部卒。同大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所;統合バイオサイエンスセンター助教授を経て、東京大学大学院教授。専門は植物学で、葉の発生を司る遺伝子経路の解明を主なテーマとしつつ、東南アジア熱帯雨林でのフィールド活動など、さまざまな角度から植物の〈生〉を研究している。植物探索と撮影、読書、エッセイ書きが趣味。2021年、紫綬褒章受章。2023年、南方熊楠賞を受賞。NHKラジオ「子ども科学電話相談」回答者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)