
悲しい本
あかね・新えほんシリーズ 21
出版社名 | あかね書房 |
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出版年月 | 2004年12月 |
ISBNコード |
978-4-251-00941-8
(4-251-00941-X) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 1冊 30cm |
商品内容
文学賞情報 |
2005年
第52回
産経児童出版文化賞受賞 |
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要旨 |
誰にも、なにも話したくないときもある。誰にも。どんなひとにも。誰ひとり。…私の悲しみだから。ほかの誰のものでもないのだから。 |
出版社 商品紹介 |
愛する者の死がもたらした悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと、深い慰めを描いた感動の絵本。 |
おすすめコメント
【1】じーん(‐。‐)〜【2】悲しみ/悲哀/男【3】6才【4】12分【5】32ページ【6】300×225mm【7】私の中にある深い悲しみ。その悲しみにふたをしてみたり、溺れてみたり、寄り添ってみたり・・・。そして私の中に一本のロウソクの火が灯る。(読み聞かせにオススメ)
内容抜粋
本書「訳者あとがき」より
悲しみという感情を知らない人はいないだろう。人はさまざまな悲しみを経験する。すぐ忘れてしまえるような小さな悲しみ、その人の一生を決定するような深い悲しみ、苦い悲しみ、甘い悲しみ・・・悲しみが人を死に追いやることがある、悲しみが人をより生き生きと生かすこともある。だがどんな悲しみにもましてつらいのは、愛する者を失った悲しみだろう。作者のマイケル・ローゼンは最愛の息子を失ったひとりの男(ローゼン自身かもしれない)の、どうにもならない悲しみを、悲しみに溺れない詩人の目でみつめる。そしてそういうひとりの男の姿を、クェンティン・ブレイクは共感とともにユーモラスに描き出す。ローゼンが言うように、悲しみは「私の悲しみ」であり「ほかの誰か」が必要になってくる。その、ほかの誰かは悲しむ私に共感してくれる誰か、悲しむ私を愛してくれる誰かであるとともに、新しく誕生する生命そのものだ。ロウソクの光は、悲しみの闇にひそむ明日へとむかう道を照らしだす。(谷川俊太郎)