隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2017年5月 |
ISBNコード |
978-4-16-390657-7
(4-16-390657-6) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 308P 20cm |
商品内容
要旨 |
オランダの29歳の新星ブレグマンが、「デ・コレスポンデント」という広告を一切とらない先鋭的なウェブメディアで描いた新しい時代への処方箋は、大きな共感を呼び、全世界に広がりつつある。最大の問題は、人間がAIとロボットとの競争に負けつつあること。その結果「中流」は崩壊し、貧富の差は有史上、もっとも広がる。それに対する処方箋は、人々にただでお金を配ること、週の労働時間を15時間にすること、そして国境線を開放することである。それこそが、機械への『隷属なき道』となる。 |
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目次 |
第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不幸に苦しむのはなぜか? |
おすすめコメント
◎ピケティに次ぐ欧州の新しい知性の誕生◎ オランダの29歳の新星ブレグマンが、「デ・コレスポンデント」という 広告を一切とらない先鋭的なウェブメディアで描いた 新しい時代への処方箋は、大きな共感を呼び、全世界に広がりつつある。最大の問題は、人間がAIとロボットとの競争に負けつつあること。その結果「中流」は崩壊し、貧富の差は有史上、もっとも広がる。それに対する処方箋は、人々にただでお金を配ること、週の労働時間を15時間にすること、そして国境線を開放することである。それこそが、機械への『隷属なき道』となる。【目次】 ■第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不幸に苦しむのはなぜか? 産業革命以降の2世紀で、長く停滞していた世界経済は250倍、1人当たり の実質所得は10倍に増えた。これは中世の人々が夢見た「ユートピア」なのか? ではなぜ、うつ病が歴史上かつてないほどの健康問題になっているのか? ■第2章 福祉はいらない、直接お金を与えればいい 生活保護や母子家庭手当て、就学援助、幾多ある福祉プログラムを全てやめる。そのかわりに全ての国民に、例えば一律年間150万円の金を与える。それが ベーシックインカム。ニクソン大統領はその実施をもくろんでいた ■第3章 貧困は個人のIQを13ポイントも低下させる ベーシックインカムがなぜ有効なのかは、貧困がもたらす欠乏の害を調査する とわかる。貧困はIQを13ポイントも下げる。奨学金や有効な教育プログラム にいくら投資しても、そもそも貧困層にいる人は申し込まないのだ ■第4章 ニクソンの大いなる撤退 60年代初頭、ベーシックインカムは、フリードマンのような右派から ガルブレイスのような左派まで大きな支持を得ていた。それを潰したのは一部の 保守派が持ち出してきた19世紀英国での失敗だった。ニクソンに渡された報告書 ■第5章 GDPの大いなる詐術 ロシア人教授クズネッツが80年前に基礎を築いたGDPは進歩を表す神聖なる 指標だ。だがGDPは多くの労働を見逃し、医療や教育のサービス分野でも 効率と収益に目を向ける。人生を価値あるものにする新しい計器盤を検討する ほか