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民族がわかれば中国がわかる 帝国化する大国の実像

中公新書ラクレ 832

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-12-150832-4
4-12-150832-7
税込価格 1,100円
頁数・縦 301P 18cm

商品内容

要旨

中国報道の第一人者が、少数民族の歴史と変容をひもとき、「帝国」中国の表裏を描きだす。歴史と現代が1冊でわかる、目からウロコの中国論。

目次

第1章 チベット族―ダライ・ラマ14世の「Xデイ」の後は?
第2章 回族―「最初の少数民族」への同化政策
第3章 ウイグル族―国内外の政治に翻弄される「ジェノサイド」
第4章 朝鮮族―中国・韓国・北朝鮮のあいだのダイナミズム
第5章 満族―「旧支配層」の苦難多き近代史
第6章 ナシ族―かわいい文字と極度の観光化
第7章 チワン族―「もっとも漢化が進んだ少数民族」
第8章 “客家”―「東洋のユダヤ人」の虚構と実態
終章 漢族と“中華民族”―世界最大の民族の分断と同質化

出版社・メーカーコメント

古来、さまざまな異民族が中国に渡り、中華文化の形成を担ってきた。回族、チベット族、ウイグル族、モンゴル族、満洲族、朝鮮族……。現在、中国は漢族を含め、56の民族で構成される多民族国家だ。客家・広東人・福州人・猶太(ユダヤ)人のように、民族の枠をこえて存在感を放つ集団もいる。なぜ、習近平の中国は「民族の復興」をめざすのか。なぜ「台湾統一」が至上命題であるのか。民族は、中国の行動原理を読み解く最大の鍵であり、いっぽう不都合の真実が潜む暗部でもある。中国報道を牽引する大宅壮一ノンフィクション賞作家が、民族を背負う人びとの喜怒哀楽を共にし、帝国化する大国の全容を描きだす。

著者紹介

安田 峰俊 (ヤスダ ミネトシ)  
1982年滋賀県生まれ。紀実作家、立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。朝日新聞論壇委員(2023‐24年)。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。著書『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA、第5回城山三郎賞、第50回大宅壮一ノンフィクション賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)