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国立大学教授のお仕事 とある部局長のホンネ

ちくま新書 1852

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-480-07679-3
4-480-07679-4
税込価格 990円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

時は一九九三年。若き政治学者・木村幹(二七歳)は、愛媛大学法文学部に助手として採用された。「雇用の安定した国立大学に就職し、研究に集中したい」という夢が早々に叶い、これで韓国の政治文化研究に打ち込めると思いきや、国立大学の置かれた状況は刻一刻と悪化していく。神戸大学に移るも、二〇〇四年の独立行政法人化により研究費も人員も削減され、予算獲得のための仕事が日々の研究を圧迫する。昇進しても、小さいパイの取り合いで疲弊するばかりだ。還暦間近のとある部局長が見つめた、おかしくも哀しい国立大学の三〇年。

目次

序章 国立大学三〇年
第一章 大学教授はどう採用される
第二章 組織としての大学のガバナンス
第三章 大学教員の働き方
第四章 学会でのお仕事
第五章 大学教員を育てる
第六章 営業する大学教員
第七章 大学は海外に活路を見出す

出版社・メーカーコメント

採用、出世、お金、働き方、人間関係、査読の塩梅に新人育成、ぜんぶ見せます! 定年間近のとある部局長が見つめた、おかしくも哀しい国立大学の30年。

著者紹介

木村 幹 (キムラ カン)  
1966年大阪府生まれ、政治学者。神戸大学大学院国際協力研究科教授。専門は比較政治学、朝鮮半島地域研究。2001年に『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』で第13回アジア・太平洋賞特別賞、2003年に『韓国における「権威主義的」体制の成立』で第25回サントリー学芸賞を受賞。オリックスのファンとして執筆・メディア出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)