• 本

科学者と戦争

岩波新書 新赤版 1611

出版社名 岩波書店
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-00-431611-4
4-00-431611-1
税込価格 858円
頁数・縦 202,3P 18cm

商品内容

要旨

軍事研究との訣別を誓ったはずの日本で、軍学共同が急速に進んでいる。悲惨な結果をもたらした歴史への反省を忘れ、科学者はいったい何を考えているのか。「科学は両義的」「戦争は発明の母」「国への協力は世界標準」などの「論理」を批判。科学者は戦争への応用に毅然として反対し、真の社会的責任を果たすべきである。

目次

第1章 科学者はなぜ軍事研究に従うのか(科学者の愛国
日本の科学者の戦争協力
ナチス・ドイツの物理学者たち)
第2章 科学者の戦争放棄のその後(戦後の平和路線とその躓き
軍と学の接近
防衛省の軍学共同戦略
科学技術基本計画)
第3章 デュアルユース問題を考える(デュアルユースとは
ゆらぐ大学の研究ガイドライン
テロとデュアルユース問題
日本の科学者の意識)
第4章 軍事化した科学の末路(科学者は単純である
軍事研究の「魅力」
軍事研究の空しさ
軍事研究は科学を発展させるのか?)

おすすめコメント

「デュアルユース」の名の下に進む科学の軍事化。戦争への反省を忘れた科学者たちの社会的責任を問う。

著者紹介

池内 了 (イケウチ サトル)  
1944年兵庫県生まれ。総合研究大学院大学名誉教授、名古屋大学名誉教授。専攻は宇宙論・銀河物理学、科学・技術・社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)