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自由という牢獄 責任・公共性・資本主義

岩波現代文庫 学術 389

出版社名 岩波書店
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-00-600389-0
4-00-600389-7
税込価格 1,628円
頁数・縦 393P 15cm

商品内容

要旨

個人の自由こそが最大の価値であるリベラルな社会においても、実際はさまざまな意味でそれが空虚なものとなっている。そんな「自由という名の牢獄」から、私たちはどうやって抜け出すことができるのか。本書は、責任・公共性・資本主義との関係から、自由という概念そのものを鍛え直し、変形し、その限界を克服するための探究である。河合隼雄学芸賞受賞作。

目次

第1章 自由の牢獄―リベラリズムを超えて(リベラリズムの時代
自由の困難 ほか)
第2章 責任論―自由な社会の倫理的根拠として(責任の不発化
リスク社会 ほか)
第3章 “公共性”の条件―自由と開放をいかにして両立させるのか(幽霊という敵
現れの空間 ほか)
第4章 不・自由を記述する赤インク(不・自由を伝える赤インクがない
資本主義における格差問題 ほか)

著者紹介

大澤 真幸 (オオサワ マサチ)  
1958年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に、『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞)他、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)