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歴史の中で語られてこなかったこと おんな・子供・老人からの「日本史」

朝日文庫 あ64−3

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2020年8月
ISBNコード 978-4-02-262019-4
4-02-262019-6
税込価格 990円
頁数・縦 316P 15cm

商品内容

要旨

中世の日本社会では、本当は女性・子供・老人が社会を動かす重要な役目を担っていた。独自の知見から両氏が歴史を語る時、農業中心の日本像とは違った新たな視座が開けてくる。話題は、日本の近現代の諸問題にも及び…歴史学×民俗学の刺激的な対談集。

目次

第1部 歴史から何を学べばいいのか?(歴史からヒントを得る“文学や映像の世界”
「農業中心史観」が隠蔽した女性の役割
女性史の常識を覆す“桑と養蚕の世界”
“女性と織物の歴史”を民俗学が解き明かす
“老人の役割”を認める歴史を発見する
古い伝統に裏付けられた「接待」と「談合」の歴史
日本人の国家意識を作った「地図の思想」
歴史家・清水三男の足跡をたどる
「従軍慰安婦」問題をめぐって
『日本社会の歴史』を読みなおす)
第2部 歴史研究家と民俗学者の対話(一九八二〜一九九五年)(歴史と民俗の十字路
“衣装”の再発見
渋沢敬三の仕事と意義
コメと日本人
新しい日本像を求めて―歴史と民俗のあいだ)

おすすめコメント

日本史の教科書を紐解いてみると、歴史的な重要人物、事件の主人公は壮年期の男ばかりである。しかし、歴史民俗的な視点で日本列島の歴史を遡ってみると、中世の女性・子供・老人たちは実にいきいきとしている。養蚕と織物、行商の世界では女性が活躍し、未来を予見するのは子供たちの噂・歌・言葉の世界。さらに子供たちは民俗行事でも重要な役割を担っていた。経験値を持った社会の調整役としての「老人力」は、歴史を動かしている。女性・子供・老人を主人公に歴史を見直せば、男・コメ・農民中心の従来の日本像がひっくり返るのだ。歴史学と民俗学の泰斗が語りつくす、目からウロコの歴史世界。

著者紹介

網野 善彦 (アミノ ヨシヒコ)  
1928年山梨県生まれ。歴史家。専門は日本中世史、日本海民史。東京大学文学部卒業。都立高校教諭を経て名古屋大学、神奈川大学で教鞭をとる。89年、『瓜と龍蛇』で毎日出版文化賞受賞。2004年2月逝去
宮田 登 (ミヤタ ノボル)  
1936年神奈川県生まれ。民俗学者。文学博士。東京教育大学大学院博士課程修了。東京学芸大学助教授、筑波大学教授、神奈川大学教授を歴任。2000年、『日本人と宗教』で柳田賞受賞。2000年2月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)