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葛飾北斎の本懐

角川選書 584

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-04-103845-1
4-04-103845-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 200P 19cm

商品内容

要旨

「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部に過ぎない。二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは―。これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。図版掲載70点以上。

目次

序章 東西における北斎評価の落差(パリの熱烈な北斎人気
日本での北斎評価
雑誌『LIFE』に日本人で唯一選出
葛飾北斎の実像とは)
第1章 近世社会での浮世絵師の立場(浮世絵とは
近世の絵師と浮世絵師)
第2章 北斎の画業(出自と幼少期
春朗時代―多彩で多作なデビュー期
宗理時代―独自の様式を完成させる
葛飾北斎期―読本の挿絵で人気を博す
戴斗期―多彩な絵手本を手がける
為一期―北斎を象徴する年代
画狂老人卍期―さらなる画技向上の誓い)
第3章 北斎への評価は妥当なのか(『葛飾北斎伝』にみる北斎の逸話)
第4章 北斎の本懐(北斎の最晩年
天地自然を師として)

おすすめコメント

「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部にすぎない。二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは――。これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。図版も70点以上掲載!

著者紹介

永田 生慈 (ナガタ セイジ)  
1951年、島根県津和野町生まれ。美術史家、美術評論家。立正大学史学科卒業。その後、浮世絵を専門とする太田記念美術館の設立に携わり、同館副館長兼学芸部長。2008年退任。子どものころより北斎に親しみ、大学在学中には年2回刊の北斎専門誌を創刊。1990年には出身地の津和野に、葛飾北斎美術館を開いた(2015年閉館)。国内外で多くの北斎展を企画、監修。16年にはフランスの芸術文化勲章オフィシエを受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)