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「ぐずぐず」の理由

角川選書 494

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2011年8月
ISBNコード 978-4-04-703494-5
4-04-703494-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 246P 19cm

商品内容

文学賞情報

2011年 第63回 読売文学賞 評論・伝記賞受賞

要旨

「ぎりぎり」「ぐずぐず」「ふわふわ」「なよなよ」。ドイツ語で「音の絵」と訳される擬態語(オノマトペ)には、「ぶつぶつ」など音と意味が類似するものから、「しぶしぶ」などふるまいや感覚の抽象によるものなど、さまざまな言葉の手ざわりがある。なぜその擬態語ができたのか、「のろのろ」は動作の擬音ではないのになぜぴたりとその佇まいを伝えるのか。オノマトペの特性と表現を現象学的に分析し、現代人のいのちの息遣いや存在感覚を描きだす、「鷲田哲学」の真骨頂。

目次

言葉の感触―序にかえて
1 声のふるまい―オノマトペのさまざまな顔(ぎりぎり
ぐずぐず
ちぐはぐ
ゆらゆら ほか)
2 音の絵―オノマトペの構造(音の絵
言葉の内臓感覚
律動と情調
感覚の越境 ほか)

出版社
商品紹介

ふるまいの抽象としての表現が、なぜぴたりとその様態を伝えるのか。ドイツ語で「音の絵」ともいうオノマトペを現象学的に分析し、現代人の存在感覚を解き明かす。

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長、同大学理事・副学長、大阪大学総長をへて、大谷大学教授。哲学者。専攻は哲学・倫理学。著書に、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)