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果てもない道中記 上

講談社文芸文庫

出版社名 講談社
出版年月 2002年6月
ISBNコード 978-4-06-198298-7
4-06-198298-2
税込価格 1,870円
頁数・縦 446P 16cm
シリーズ名 果てもない道中記

商品内容

要旨

『大菩薩峠』の開巻劈頭、老巡礼が理由もなく机龍之助に斬り殺される。死と背中合せの病床にあった著者は、この老巡礼に自らを重ね合せて理不尽な死に想いを馳せる。こうして、不朽の名作『大菩薩峠』探索の旅が始まる。激動の幕末を流浪する盲目の剣士机龍之助を追跡しつつ、著者の筆は、時に作者中里介山の思想に及び、また自らの体験や感想に言及して、自在に飛び交う。

目次

カルマの一角
「死の棘」のえにし
雪中吹笛
何が怕いか
転向と故郷喪失
縁のもつれ
執念
間の山節
古文化第三地層の説
二羽の蝶
家庭の幸福
本所弥勒寺橋
亡霊の食物
死中の生
朝湯の噂
荒野和讃
夢幻街道
上野原月見寺
「正当」なら人が斬れるか
『青頭巾』の寺
両国橋裏通り
死後に続くいのちそのもの
魂に帰るべき家郷ありや