• 本

入門東南アジア近現代史

講談社現代新書 2410

出版社名 講談社
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-06-288410-5
4-06-288410-0
税込価格 1,100円
頁数・縦 279P 18cm

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要旨

中国、日本などの東アジアと、インドを中心とする南アジアに挟まれた11の比較的小さな国々からなる東南アジア。ヨーロッパ諸国による植民地化、第二次世界大戦中の日本による占領といった負の歴史を抱えながら、今では新興国として経済成長を遂げつつある国家も多い。戦後も日本との関係は深く、ODA(政府開発援助)や日本企業の進出・投資、貿易などが盛んに行われているのは改めて触れるまでもないだろう。本書は、そんな東南アジアの植民地化以降の歴史を辿りつつ、当地域の特徴や他のアジアや欧米との関係、ASEAN統一を含めた今後の展望などを論じている。東南アジアを読み解く重要なポイントは、多様性と統一への志向のアンビバレンスにある。著者は拓殖大学国際学部教授で、かつてアジア経済研究所地域研究第一部主任調査研究員を務めていた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年3月7日]

商品内容

要旨

6億4000万人の巨大市場の「いま」がわかる決定版!近代都市シンガポールの高層ビル、ベトナムやタイを流れるメコン川、ボルネオ島のジャングル―、日本と深い関係を持つ地域の「多様性の中の統一」を読む!

目次

序章 東南アジアの土着国家
第1章 ヨーロッパの植民地化―一六〜一九世紀
第2章 日本の東南アジア占領統治―一九四一〜一九四五年
第3章 独立と混乱―一九四五〜一九六四年
第4章 開発主義国家と民主化―一九六〇年代後半〜一九九〇年代
第5章 経済開発と発展―一九六〇年代後半〜二〇〇〇年代
第6章 地域機構ASEANの理想と現実
終章 東南アジアとは何か

おすすめコメント

6億4000万人の巨大市場の「いま」がわかる決定版! 土着国家から欧米の植民地へ、日本による占領統治、戦後の独立と経済発展、そしてASEAN経済共同体の誕生――。ベトナムやタイを流れるメコン川、ボルネオ島のジャングル、バリ島の棚田、近代都市シンガポールやクアラルンプールの高層ビル群……。東アジアの中国、南アジアのインドとくらべると、一つのイメージではとらえられない東南アジア。東南アジア全体に駐在している日本人の数でいえば、中国よりも多い、関わりの深い地域であるにもかかわらず、多くの日本人にとってはよくわからない、東南アジアの現在に至る歩みを、「多様性の中の統一」というキーワードに着目しながら描き出す。ベトナムのホー・チミンやインドネシアのスカルノなど、独立指導者のドラマ。ベトナム戦争、カンボジア内戦の悲劇。シンガポール、マレーシアの経済発展の光と影。フィリピン、タイ、ミャンマーの民主化運動――、500年の人びとのドラマを辿りながら、存在感を増すASEAN地域の過去・現在・未来を読む。

著者紹介

岩崎 育夫 (イワサキ イクオ)  
1949年長野県生まれ。立教大学文学部卒業、アジア経済研究所地域研究第一部主任調査研究員などを経て、拓殖大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)