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白暗淵(しろわだ)

講談社文芸文庫 ふA9

出版社名 講談社
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-06-290312-7
4-06-290312-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 328P 16cm

商品内容

要旨

爆風に曝された大空襲から高度成長を経て現代へ―個の記憶が、見も知らぬ他者たちをおのずと招き寄せ、白き“暗淵”より重層的な物語空間が立ちあがる。現代文学を最先端で牽引しつづける著者が、直面した作家的危機を越えて到達した、傑作。

おすすめコメント

文体、表現、思想等全ての面で現代文学を牽引し続ける作家が、自らの「転換点のひとつ」と位置づける、12の連作短篇集。初文庫化。

著者紹介

古井 由吉 (フルイ ヨシキチ)  
1937・11・19〜。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ等を翻訳。文学同人誌「白描」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘等と“内向の世代”と称される。77年、高井らと同人誌「文体」創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞を、87年、「中山坂」で川端康成文学賞を、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞を、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)