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生命とは何か 溶けていく「個体」の境界線

講談社現代新書 2803

出版社名 講談社
出版年月 2026年2月
ISBNコード 978-4-06-542998-3
4-06-542998-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

「わたし」の中に無数の生命が潜んでいる。あなたの中の「他者」とは何か?異なる生命体の共存と融合が形作る「生命」。最新研究でわかった「驚きの生命観」。

目次

第一話 怒れる大神
第二話 内なる外界の住人たち
第三話 「超生命体」
第四話 盗まれた葉緑体
第五話 失われゆくゲノム
第六話 溶け合う遺伝子
第七話 ポマトの夢と小さな巨人
第八話 水に向かうカマキリ
終話 そして「わたし」とは何か?

出版社・メーカーコメント

私のなかに無数の生命が潜んでいる。どこまでが「自己」で、どこからが「他者」なのか。細胞内共生・寄生・遺伝子融合…最新研究で分かった「驚きの生命観」。「はじめに」より本書が描く生命の姿は、複合体としての実在である。「わたし」の中には、実は多くの生命体が複合体として存在している。それは遺伝子という意味でも、細胞内小器官(オルガネラ)という意味でも、また生物種の共生体という意味でもそうである。どこに区切りがあり、どこからが「わたし」で、どこからが「あなた」なのか、その境界さえ判然としないものも少なくない。生命は合体し、新たな形の生命を生んでいく。「あなた」と「わたし」は混在しており、そしてその合体は、時に物理的な「わたし」だけでなく、「意識」や「心」としての「わたし」にさえ影響を及ぼしている。「あなたはだれ?」本書を読み終えた時、その問いかけに、果たしてあなたはどう答えるだろうか?科学出版第32回講談社賞受賞作家が描くサイエンスミステリーの「超」傑作読み始めたらとまらないビックリ仰天のエピソード満載●オオカミ、ネズミ、そして人間……私たちはトキソプラズマ原虫に操られていた?●ウシは、腸内細菌がいなければ単独では地球上に生存できない生物だった●腸内細菌の移植で性格が変わる! 便移植で臆病マウスが活発マウスに●光合成生物を呑み込んだ生物を、さらに呑み込んだ生物をさらに呑み込む…葉緑体を巡る驚きの共生マトリョーシカ●私たちの皮膚を守る保湿成分の生成にウイルス由来の遺伝子が関わっていた●カマキリを「入水自殺」させる寄生者ハリガネムシの恐るべき宿主操作術

著者紹介

中屋敷 均 (ナカヤシキ ヒトシ)  
1964年、福岡県生まれ。1987年京都大学農学部卒業。博士(農学)。現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。専門分野は、植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスポゾン)の研究。主な著書に『ウイルスは生きている(第32回 講談社科学出版賞受賞)』(講談社現代新書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)