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藤田嗣治手しごとの家

集英社新書 ヴィジュアル版 015V

出版社名 集英社
出版年月 2009年11月
ISBNコード 978-4-08-720519-0
4-08-720519-3
税込価格 1,210円
頁数・縦 205P 18cm

商品内容

要旨

日本人の美術家として初めて国際的な美術界と市場で成功を収めた藤田嗣治。彼はまた、当時の男性には珍しく、身のまわりのものをことごとく手づくりし、暮らしを彩った、生活の芸術家でもありました。裁縫、大工仕事、ドールハウス、写真、旅先で収集したエキゾティックな品々…。本書では絵画作品にも描かれた、藤田がこよなく愛したものたちに焦点を絞り、そのプライベートな非売品の創作世界を解きあかします。本邦初公開の藤田撮影の写真、スクラップブックなど、貴重な図版多数をカラーで掲載。ここに現代美術の先駆者としての藤田嗣治が、蘇ります。

目次

第1部 住まう(住まい=アトリエ
インテリア)
第2部 手づくりする(裁縫
大工仕事
絵付け)
第3部 集める(フランスでの収集―パリの蚤の市
旅の思い出―中南米と東アジア)
第4部 写す・写される(被写体として
アマチュア写真家として)
第5部 書く(日記と絵手紙)

出版社・メーカーコメント

知られざる手しごとで読み解く、新しいフジタ!「戦争画」「乳白色」といった絵画中心の切り口とは異なる、新しい芸術家・藤田嗣治論。裁縫、大工、写真など、藤田が遺した膨大な“手しごと”をサントリー学芸賞を受賞した気鋭の美術史家が読み解く。

著者紹介

林 洋子 (ハヤシ ヨウコ)  
1965年、京都市生まれ。京都造形芸術大学准教授。東京大学文学部卒業、同大学院、パリ第一大学博士課程修了。東京都現代美術館学芸員を経て現職。博士(パリ第一大学)。専門は美術史、美術評論。著書『藤田嗣治 作品をひらく―旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会、2008)で、第三〇回サントリー学芸賞、第二六回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞ほかを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)