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色彩の息子

集英社文庫 や2−4

出版社名 集英社
出版年月 2014年11月
ISBNコード 978-4-08-745250-1
4-08-745250-6
税込価格 506円
頁数・縦 214P 16cm

商品内容

要旨

一人きりで目覚めてしまう明け方。私は人の声に触れたくて、知らない誰かに電話をかける。冷たいシーツの上、澄み切った夜明けの青い空気の隙間で溺れてしまわないように―(「顔色の悪い魚」)。色彩が、もし息子たちを生むのなら、五感は、常に心を親にしている。金、赤、青、紫、白、緑、橙、黄、灰、茶、黒、銀。心の中のパレットから選びだした言葉で描きだされた、12色の短編集。

出版社・メーカーコメント

妹は美しかった。そっくりなのに、頬に黒子のある私は醜かった。黒子の有無で区別され、差別されて生きてきたのだが──。(『黒子の刻印』)。12の「色」をテーマに紡がれた、傑作短編集。(解説/加藤千恵)

著者紹介

山田 詠美 (ヤマダ エイミ)  
1959年東京都生まれ。明治大学文学部中退。85年文藝賞受賞の『ベッドタイムアイズ』でデビュー。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。89年『風葬の教室』で平林たい子賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)