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バナールな現象

集英社文庫

出版社名 集英社
出版年月 2002年5月
ISBNコード 978-4-08-747447-3
4-08-747447-X
税込価格 755円
頁数・縦 362P 16cm

商品内容

要旨

1991年1月17日、湾岸戦争が始まった。砂漠の戦場から遠く離れた東京の郊外で、妻の出産を待つ大学講師・木苺の凡庸な日常に突然、暗黒の陥穽が口を開く。モーセのトーラー、鴉、理不尽な暴力の予感、そして改竄される歴史。様々な謎が顕在し、現実は虚構に侵蝕されてゆく。あの日を境にして世界は変わってしまったのか?21世紀の今日に鮮烈に屹立する、戦争と狂気の時代を黙示した問題作。

出版社・メーカーコメント

1991年1月17日、湾岸戦争勃発。砂漠の戦場から遠く離れて、妻の出産を待つ大学講師の木苺の凡庸な日常に突然、暗黒の陥穽が口を開く。戦争と狂気の時代を黙示する問題作。(解説・いとうせいこう)

著者紹介

奥泉 光 (オクイズミ ヒカル)  
56年山形県生まれ。93年「ノヴァーリスの引用」で野間文芸新人賞、94年「石の来歴」で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)