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メタルカラーの時代 5 文庫版

小学館文庫

出版社名 小学館
出版年月 1998年9月
ISBNコード 978-4-09-402195-0
4-09-402195-7
税込価格 649円
頁数・縦 310P 16cm
シリーズ名 メタルカラーの時代

商品内容

要旨

働く者の分類は長いことホワイトカラーとブルーカラーの2つだけだった。「カラー」とは「襟」のことだが、技術開発に情熱を注ぐモノ作りの主役を指す言葉がなかった。そこで山根一真が創案したのが「メタルカラー」だった。20世紀は「新金属器文明」と呼べる。よって彼らを「金属色に輝く襟を持つ人々」としたのである。本書は、著者のライフワークとして1000人を目指し進めている、メタルカラーたちのモノ作りの迫真の実録証言集である。

目次

第1章 精密という名の文化(史上最小の道具「LSI検査針」実現の頭と手―清田製作所
携帯電話にも不可欠「極小穴メッキ技術」の努力―上村工業
日本製「プラモデル」を世界一にした熱い時代―童友社 ほか)
第2章 知られざる知恵と技(何を見ているか機械が見る「瞳位置検出カメラ」―キヤノン
1トンの力でも壊れぬ「ファスナー」に隠された技―YKK
史上最強の必須人工素材「炭素繊維」壮絶開発―東レ ほか)
第3章 海と陸の道の懐柔(アラブの都市も採用の「海水淡水化装置」の誇り―三菱重工業
海水淡水化装置「逆浸透膜」という別なる高技術―東レ
マイナス162℃「液化天然ガス運搬船」の設計―石川島播磨重工業 ほか)
第4章 計画と作戦の妙(一晩で完了「新羽田空港引越し」史上最大の作戦―運輸省
1ページ15分の1秒で刷る「新聞印刷」の職人技―東日印刷
都市ビルに巣喰う「ネズミ駆除」のハイテク部隊―イカリ消毒 ほか)

出版社・メーカーコメント

精密機械から巨大工業まで、これが日本の実力。 技術開発の努力は、同時に低コスト化へつながる血の滲むような努力だった。どんどん小型化する半導体を検査するためには想像を絶する精密さをもった「LSI検査針」が必要だし、強靱で軽い「炭素繊維」はいまやゴルフクラブのシャフトから航空機にまで使われている必須の素材になっている。現状から20年先、50年先までを見据え、技術革新で経済の効率化と活性化を生み出す日本の人々の素顔と仕事を浮き彫りにするシリーズ第5作。