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メタルカラーの時代 9 文庫版

「壊れぬ技術」のメダリスト

小学館文庫

出版社名 小学館
出版年月 2005年1月
ISBNコード 978-4-09-402199-8
4-09-402199-X
税込価格 660円
頁数・縦 317P 16cm
シリーズ名 メタルカラーの時代

商品内容

要旨

一九九六年九月三〇日、阪神・淡路大震災で大被害を受けた阪神高速道路は、この日、完全復旧し全線開通を果たした。工事区間、実に二七・七キロメートル。わずか一年八か月半という例のない猛スピード工事だった。道路、ガス、トンネル、巨大橋、地下鉄…。文明に必須の社会的基盤は、建設中も供用中も信じ難い自然の猛威にさらされる。その宿命を克服する「壊れない」モノ作りへの努力は、長大橋を支える三〇万トンの塊(アンカレイジ)からたった一本のボルトにまでおよぶ。「壊れぬ技術」に挑んだ、「メダリスト」と呼ぶにふさわしい技術者たちの熱い証言、一九篇を収載。

目次

阪神・淡路大震災「阪神高速」20か月の空前復旧工事(阪神高速道路公団)
阪神・淡路大震災86万戸の「都市ガス復旧」(大阪ガス)
大震災の神戸で被害ゼロ「耐震継ぎ手」の水道管路(クボタ)
3年で完了目指す首都高速道路の「耐震補強工事」(首都高速道路公団)
既存ビルの地震対策「あとから制震、居ながら工事」(鹿島建設)
特級の地震対策「天然ゴム+鉄板」の免震理論(日本免震研究センター)
外堀の水が大流入「地下鉄工事現場」(帝都高速度交通営団(現・東京メトロ))
ナホトカ号事件で注目「流出油回収装置」の独創(テーシーシー)
雲仙山麓で実現「ロボット機甲師団」(フジタ)
明石海峡大橋を支える「巨大錨と鋼鉄線」(本州四国連絡橋公団)〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

いつ果てることなく、大震災や台風が襲い続ける日本列島。10年前の阪神・淡路大震災の時、技術者たちはいかにライフラインを守り、復旧させたのか。また、暴風雨や振動に耐える構造を持ちながら世界一の長さを実現した吊り橋「明石海峡大橋」はいかに作られたのか。そこから学ぶべき防災とインフラのノウハウを、現場で奮闘してきた技術者たちが、熱い魂を胸に語る! 巻末付録には、2004年10月23日の新潟県中越地震直後に行われた、耐震実験の第一人者との対談を収録。

著者紹介

山根 一真 (ヤマネ カズマ)  
1947年東京生まれ。独協大学ドイツ語学科卒。1998年「メタルカラーの時代」の業績に対し「東京クリエーション大賞」で大賞。2005年愛知万博愛知県プロデューサー、宇宙航空研究開発機構嘱託、日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)