• 本

新樹の言葉

改版

新潮文庫 た−2−16

出版社名 新潮社
出版年月 2008年12月
ISBNコード 978-4-10-100616-1
4-10-100616-4
税込価格 737円
頁数・縦 406P 16cm
シリーズ名 新樹の言葉

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 15編が収録された中期の佳作

    桜が散って葉桜の季節になると思い出してしまう作品があります。この本に収録されている「葉桜と魔笛」のことです。安直ですね。太宰といえば、「人間失格」「斜陽」「走れメロス」が有名で、たしかに彼の魅力はそれらにつまっているのだが…私にとってのベストオブ太宰は「葉桜と魔笛」。中学時代に教科書で読んで以来何度も読み返し、その都度泣いたりもした。私が太宰を読むようになった忘れることのできない作品。(高)

    (2009年6月19日)

商品内容

要旨

麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねていた時期の作品集。乳母の子供たちとの異郷での再会という、心温まる空想譚のなかに再生への祈りをこめた『新樹の言葉』。“男爵”と呼ばれる無垢な男と、昔その家の女中で今は大女優となっている女性との恋愛譚『花燭』。ほかに『懶惰の歌留多』『葉桜と魔笛』『火の鳥』『八十八夜』『老ハイデルベルヒ』など全15編。

おすすめコメント

私だって、偉くなるさ。しょげちゃいけない。雌伏の意識のあわいから、なお、あふれだす才気とユーモア。太宰中期の傑作群。麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねていた時期の作品集。乳母の子供たちとの異郷での再会という、心温まる空想譚のなかに再生への祈りをこめた「新樹の言葉」。“男爵”と呼ばれる無垢な男と、昔その家の女中で今は大女優となっている女性との恋愛譚「花燭」。ほかに「懶惰の歌留多」「葉桜と魔笛」「火の鳥」「八十八夜」「老ハイデルベルヒ」など全15編。

著者紹介

太宰 治 (ダザイ オサム)  
1909‐1948。青森県金木村生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。’39年、井伏鱒二の世話で石原美智子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)