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五郎治殿御始末

新潮文庫 あ−47−4

出版社名 新潮社
出版年月 2009年5月
ISBNコード 978-4-10-101925-3
4-10-101925-8
税込価格 649円
頁数・縦 250P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 誇りを奪われながら、誇りを貫き、生き抜いた武士達の物語。

    13年も前の桜田門外の変で斬られた、主君井伊直弼の敵を探し求める主人公志村金吾。仇討ちは成るのか?涙あふれるハッピーエンドが用意されている。(柘榴坂の仇討) 藩の始末、家の始末、曾孫の始末まで果たした五郎冶はおのれの始末も成し遂げる。曾孫に残した形見の品は何か?心あたたまり、ホロリとさせられる。(五郎冶殿御始末) 他四篇。誇りを奪われながら、誇りを貫き、生き抜いた武士達の物語。

    (2009年6月19日)

商品内容

要旨

勢州桑名藩の岩井五郎治は、新政府の命で、旧藩士の整理という辛い役目についていた。だが、それも廃藩置県によって御役御免。すでに戊辰の戦で倅を亡くしている老武士は、家財を売り払い、幼い孫を連れて桑名を離れたが…「五郎治殿御始末」。江戸から明治へ、侍たちは如何にして己の始末をつけ、時代の垣根を乗り越えたか。激動の世を生きる、名も無き武士の姿を描く珠玉の全6編。

著者紹介

浅田 次郎 (アサダ ジロウ)  
1951(昭和26)年、東京生れ。’95(平成7)年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、’97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、’07年『お腹召しませ』で司馬遼太郎賞、’08年『中原の虹』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)