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「死の棘」日記

新潮文庫 し-11-5

出版社名 新潮社
出版年月 2008年8月
ISBNコード 978-4-10-116405-2
4-10-116405-3
税込価格 924円
頁数・縦 557P 16cm

商品内容

要旨

思いやり深い妻が夫の不実の証拠を眼にし、狂気に苛まれ豹変する―。夫婦の絆の行き着く果てを描き、昭和52年の刊行以来読み継がれる小説『死の棘』。本書は、その背景をつぶさに記録した日記である。不安に憑かれ、夜を徹して責める妻、心身共にぎりぎりまで追いつめられ、心中の相談をもちかける夫…。小説よりも凄まじい夫婦の軌跡を記し、深い感動を呼ぶ日記文学の傑作。

目次

昭和二十九年九月
十月
十一月
十二月
昭和三十年一月
二月
三月
四月
五月
六月
七月
八月
九月
十月
十一月
十二月

著者紹介

島尾 敏雄 (シマオ トシオ)  
1917‐1986。横浜生れ。九大卒。1944(昭和19)年、第18震洋隊(特攻隊)の指揮官として奄美群島加計呂麻島に赴く。’45年8月13日に発動命令が下るが、発進命令がないままに15日の敗戦を迎える。’48年、『単独旅行者』を刊行し、新進作家として注目を集める。以後、私小説的方法によりながらも日本的リアリズムを超えた独自の作風を示す多くの名作を発表。代表作に『死の棘』(日本文学大賞・読売文学賞・芸術選奨)、『魚雷艇学生』(野間文芸賞・川端康成文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)