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悪党芭蕉

新潮文庫 あ−18−9

出版社名 新潮社
出版年月 2008年10月
ISBNコード 978-4-10-141909-1
4-10-141909-4
税込価格 605円
頁数・縦 350P 16cm

商品内容

要旨

ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密…いつしか神格化され「求道の人」のアイドルとなった松尾芭蕉。しかしその素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良だった!「俳聖」を敢えて俗人と同じレベルで再考し、犯罪すれすれのところに成立した俳諧の真の凄味に迫る、画期的芭蕉論。第34回泉鏡花文学賞&第58回読売文学賞W受賞。

目次

スキャンダル
「古池や…」とはなにか
「芭蕉」という俳号
「作意」を消せるか
魔法の目玉
「不易」か「流行」か
『猿蓑』の怪
超簡訳『猿蓑』歌仙
獄中俳人・凡兆
「次男」の文芸
閉関の説 スランプと死神
不良俳人・其角
『俳諧問答』に難点あり
生類憐みの句
死後に見よ
死出の旅
荒れる句会
最後の歌仙
夢は枯野をかけ廻る
蕉門分裂へ

著者紹介

嵐山 光三郎 (アラシヤマ コウザブロウ)  
1942(昭和17)年、静岡県生れ。雑誌編集者を経て、作家活動に入る。’88年、『素人庖丁記』により、講談社エッセイ賞を受賞。2000(平成12)年、『芭蕉の誘惑』(後に『芭蕉紀行』と改題)により、JTB紀行文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)